「はこぶ」の極意【分岐】

なぜ「分岐」が必要なのか?

生産ラインにおける「分岐」は、搬送物を適切なルートに振り分け、効率的に流すために不可欠な要素です。例えば、以下のような場面で分岐が活用されます

・製品の良否判定後、合格品と不合格品を分ける
・上流工程と下流工程の能力差を調整し、全体生産量を保持する
・異なる製品が混流したラインを、単一製品のラインごとに振り分ける

「分岐」が適切に行われないと、搬送物の滞留や混乱が発生し、生産効率の低下を招きます。また、限られたスペース内での最適なライン構築には、適切な分岐を行うことが重要です。

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動画で解説

マルヤス機械がこれまで培ってきた実績をもとに、代表的な【分岐】の実例を解説します。

分岐の主な方法

スラット式コンベヤでの分岐

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連続して配置したパイプ間を幅方向にスライド可能なスラットを設け、スラット上に載った搬送物を2方向~5方向に振り分けるコンベヤです。マルヤス機械独自の機構を採用しており、機体及び搬送物の破損によるトラブルを大幅に抑制できます。

使用機器

スラット上に載った搬送物を高速で2方向〜最大5方向に振分けます。 最高能力350個/分の振分けが可能です。

ローラ式分岐

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コンベヤ入口部にある旋回コンベヤが左右に回転し、搬送物を1列から2列または多列に振分けます。マグネット駆動によりメンテナンスフリーでハイスピード、且つ低騒音搬送を実現しました。タイプは標準タイプ・大型タイプ・多列タイプの3タイプを設定。

使用機器

搬送物を効率よく振分けるローララインセレクタ。洗練された3タイプで高能力対応が可能に。

タッチ式分岐

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搬送物をやさしく掻き出すように誘導するタイプの振分け装置です。検査工程後のNG品排出や、下流側への供給量調整の能力分散などにお使いいただけます。2方向振分けで最大400個/分の能力が可能です。

使用機器

2方向振分で最大400個/分の能力を可能にしたマルヤスの新振分装置。 搬送物を優しくタッチして誘導する方式。

自動伸縮コンベヤによる多列分岐

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コンベヤの先端を伸縮させ、1列で流れてくる搬送物を横へ複数列にさせたり、NG品の払い出しなど多彩な搬送ニーズにお応えします。当社独自の「オートテンション機構」を採用し、蛇行調整・洗浄・清掃・ベルト交換の手間を大幅に軽減させることができます。

使用機器

縦搬送を横搬送へと搬送形態の切替え、1ラインを複数ラインへの切替え、NG品の払い出し等多彩な搬送ニーズにお応えできるシャトルコンベヤです。 オートテンション機構採用のため、蛇行調整・洗浄・清掃ベルト交換などの煩わしさを大幅に軽減しています。

トランスファユニットによる直角移載分岐

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スタンダードタイプのローラコンベヤ「MCD-50」に、分岐用にプラチェーンを使った直角移載機「トランスファユニット」を実装しています。主に段ボールなどの搬送物の分岐に使われます。

使用機器

丸ベルトを動力伝達に用いたスタンダードタイプです。各種ユニットも豊富で多彩なレイアウトに対応できます。

導入のメリット

ラインの柔軟性向上

・製品の種類や工程に応じてラインを分け、効率的な搬送が可能
・合流との組み合わせで、ライン変更をスムーズに対応可能

生産効率の向上

・上流工程と下流工程の能力差を調整し、ライン全体の生産能力を最適化
・不良品検査や包装などの工程を、分岐後の複数ラインで並行処理が可能

最適な「分岐」方法を選ぼう

マルヤス機械では、多様な分岐ニーズに対応するコンベヤソリューションを提供しています。ラインの特性や搬送物の条件に合わせ、最適な方式を選択することが、生産効率の向上につながります。
適切な分岐技術を導入し、よりスムーズで効率的な生産ラインを構築しましょう!

コンベヤの選定・導入にお困りになりましたら、
マルヤス機械にご相談ください

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