「はこぶ」の極意【表裏反転】

なぜ「表裏反転」が必要なのか?

生産ラインにおける「表裏反転」は、搬送物の向きを適切に反転させ、印字や検査、加工などの各工程をスムーズに進めるために不可欠な要素です。例えば、以下のような場面で表裏反転が活用されます。

・製品の向きを揃え、印字工程をスムーズに進める
・検品や検査工程において、表面検査 → 反転 → 裏面検査の流れを自動化
・製品の向きを揃えて見栄えをよく梱包する

「表裏反転」が適切に行われないと、人件費がかかるだけでなく、不良品印字ミスやラベルのズレ、不良品の見落としなどのリスクが高まり、生産効率の低下や品質トラブルの原因となります。そして、表裏反転はコンベヤの動きだけで可能なため、専用装置や作業員の配置が不要で、コストを抑えることができます。

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動画で解説

マルヤス機械がこれまで培ってきた実績をもとに、代表的な【表裏反転】の実例を解説します。

表裏反転の主な方法

ねじり反転

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搬送物をベルトで挟み込み、搬送高さを変えることなく流れの中で反転させます。

使用機器

コンベヤベルトをねじる新発想で、搬送ライン高低差不要の搬送物表裏反転を実現します。ベルトで挟んで反転させるため、搬送ピッチのバラツキが少なく、高能力でソフトな搬送が可能です。

MTVのステンレス(SUS)仕様です。(フレーム、ローラなどをSUSに変えた食品搬送向け)

無動力スパイラル反転

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コンベヤ間の高低差を利用し、スパイラル状の板の上を滑らせ搬送物を反転させます。駆動源を持たないため、コストパフォーマンスに優れています。

使用機器

ねじり反転シュート「MTS」

MMX2、MMX200、MMX224、MMX2Kシリーズに対応したオプション製品です。

その他特反転装置(特注)

お客様の仕様に合わせたオーダーメイドによる反転装置の制作も可能です。

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導入のメリット

検品・検査工程の最適化

・統一された向きでの検品により、不良品の見逃し防止に貢献
・歩留まり向上により、廃棄の手間やコストを削減

自動化による省人化と作業効率の向上

・手作業での反転作業を排除し、ライン運転がスムーズに
・反転のための停止や介入をなくし、稼働時間延長による搬送能力が向上

最適な「表裏反転」方法を選ぼう

マルヤス機械では、多様な表裏反転ニーズに対応するコンベヤソリューションを提供しています。ラインの特性や搬送物の条件に合わせ、最適な方式を選択することが、生産効率の向上につながります。
適切な表裏反転技術を導入し、よりスムーズで効率的な生産ラインを構築しましょう!

コンベヤの選定・導入にお困りになりましたら、
マルヤス機械にご相談ください

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