「はこぶ」の極意

はこぶを構成する、5つの搬送機能

コンベヤの基本にして、「はこぶ」の真髄。

生産ラインの“止まらない流れ”を実現するためには、ただコンベヤを並べれば良いわけではありません。その流れを支えるのは、「搬送」にまつわる数々の工夫や技術です。マルヤス機械がかかげる「はこぶの極意」では、製造現場に欠かせない5つの搬送機能に焦点を当て、それぞれの役割と最適な導入方法を解説しています。

コンパクトなスペースで高効率を実現したい。人手に頼らず品質を安定させたい。そうした課題に対して、「合流」「整列」「分岐」「表裏反転」「集積」——これら5つの搬送機能が、問題解決への糸口となるはずです。

画像イメージ

5つの“極意”

「はこぶ」の極意【合流】

複数のコンベヤラインの統合や、多列またはランダムに流れている搬送物を1列に

生産ラインにおける「合流」は、複数のコンベヤラインを統合したり、ランダムに流れてくる搬送物を1列に整列させたりするために不可欠な要素です。例えば、以下のような場面で合流が活用されます。

・印字や検査の前に、搬送物を同列ラインに合流させる
・異なる搬送物を同列ラインに合流させ、次工程にスムーズに引き渡す
・生産量の異なるライン間の差異を合流によって最適化する

「はこぶ」の極意【整列】

搬送物の姿勢を整えたり、搬送するタイミングを整えます

生産ラインにおける「整列」は、搬送物の検査や印字、包装などの製品の品質を高めるために不可欠な要素です。例えば、以下のような場面で整列が活用されます。

・印字や検査の前に、搬送物を整列させる
・包装や梱包前に、適切な位置や向きで整列させる
・複数ラインの合流前に、搬送物を整列させる

「はこぶ」の極意【分岐】

搬送ラインでの能力分散、商品検査後の良否、種類の判別などに

生産ラインにおける「分岐」は、搬送物を適切なルートに振り分け、効率的に流すために不可欠な要素です。例えば、以下のような場面で分岐が活用されます

・製品の良否判定後、合格品と不合格品を分ける
・上流工程と下流工程の能力差を調整し、全体生産量を保持する
・異なる製品が混流したラインを、単一製品のラインごとに振り分ける

「はこぶ」の極意【表裏反転】

搬送物の表と裏を180°反転させます

生産ラインにおける「表裏反転」は、搬送物の向きを適切に反転させ、印字や検査、加工などの各工程をスムーズに進めるために不可欠な要素です。例えば、以下のような場面で表裏反転が活用されます。

・製品の向きを揃え、印字工程をスムーズに進める
・検品や検査工程において、表面検査 → 反転 → 裏面検査の流れを自動化
・製品の向きを揃えて見栄えをよく梱包する

「はこぶ」の極意【集積】

次々と流れてくる搬送物を一つの塊にします

生産ラインにおける「集積」は、搬送物を一定量まとめることはもちろん、工程間の間隔調整など、次工程へスムーズに送るためにも不可欠な作業です。例えば、以下のような場面で集積が活用されます。

・個包装を集め、出荷に向けた段ボールへ梱包
・集積作業を自動化し、手作業を排除
・集積動作を利用し、生産ラインの間隔を調整

最適な搬送方法を選ぼう

マルヤス機械では、多様な「はこぶ」に対応するコンベヤソリューションを提供しています。ラインの特性や搬送物の条件に合わせ、最適な方式を選択することが、生産効率の向上につながります。
適切な搬送技術を導入し、よりスムーズで効率的な生産ラインを構築しましょう!

コンベヤの選定・導入にお困りになりましたら、
マルヤス機械にご相談ください

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