ベルトコンベヤの選定方法
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【STEP1】重さを確認
搬送物の重さを確認しましょう
運ぶ物の重さで機種が特定できます。
コンベヤ毎の運べる重さの目安
~20Kg・・・・MMX2
~35Kg・・・・MMX224
~40Kg・・・・MMX300
~80Kg・・・・MMW
【STEP2】大きさを確認
搬送物の大きさを確認しましょう
運ぶ物の大きさでコンベヤのベルト幅(機幅)が決まります。
搬送物の進行方向がAの場合「W」、Bの場合「L」の大きさが搬送物の幅となり、ベルト幅を決める要素になります。
ベルト幅____(mm)=W or L+10mm
コンベヤのベルト幅はカタログのこの部分
【STEP3】距離の確認
運びたい距離の確認しましょう
運びたい距離(長さで)コンベヤの長さ(機長)が決まります。
コンベヤの機長はカタログのこの部分
【STEP.4】電源を確認
使用電源を確認しましょう
お客様がコンベヤをお使いする場所の 電源を確認しましょう。 電源(商用交流電源)には3種類あります。
使用する電源の種類
AC100V単相・・・1
AC200V単相・・・2
AC200V三相・・・3
コンベヤの使用電源はカタログのこの部分
各コンベヤで設定可能な電源を表示しています。
定速、スピコン変速、インバータ変速、DCモータ変速で設定できる電源が異なります。
【STEP.5】モータ容量を確認
モータ容量を確認しましょう
コンベヤによって使用するモータ容量(出力)が異なります。
機種別モータ容量種類の例
同一コンベヤではモータ容量(出力)が大きさで運べる物の「重さ」や「長さ」が大きくなります。
MMX2・・・25W:03、40W:04、60W:06
MMX224・・・90W:09
MMX300・・・90W:09、0.1kW:10、0.2kW:20、0.4kW:40
MMW・・・0.1kW:10、0.2kW:20、0.4kW:40
コンベヤのモータ容量はカタログのこの部分
各コンベヤで設定可能なモータ容量(出力)を表示しています。
コンベヤによっては容量を選択できる機種があります。
【STEP.6】搬送速度を確認
速度決定には以下の事項を確認し、計算式によって選定できます。
①搬送物の長さを求める:L1
②所要搬送能力と搬送間隔(ピッチ)を求める:L2
③最大能力と最小能力を確認する:X
搬送物長さ(L1)+搬送間隔(L2)×1分間の搬送個数=速度(m/min)
搬送物の長さ 0.2m(L1)、搬送間隔 0.12m(L2)で1分間の搬送個数 100個の場合、(0.2+0.12)×100=32よって、搬送速度=32m/min
コンベヤの速度はカタログのこの部分
各コンベヤで設定可能な搬送速度(m/min)を表示しています。
一定速タイプ(速度記号:K)
搬送物の重さや、電圧などの影響で速度が多少変動する場合もありますが、同一条件下では、一定の速度で運転します。
使用電源
AC100V(単相)
AC200V(単相)
AC200V(三相)
スピコン変速(速度記号:U)
スピードコントロールモータを使用しボリュームで電気抵抗値を変えることで速度を調節します。
使用電源
AC100V(単相)
AC200V(単相)
汎用インバータ変速(速度記号:IVH)
AC200V(三相)のモータを使用し周波数を変えることで速度を調整します。
使用電源
AC100V(単相)
AC200V(単相)
AC200V(三相)
DCモータ変速(速度記号:DC)
他の変速モータに比べ、変速範囲が大きく、トルクが一定です。モータが小型で、発熱が少ない高性能なモータを使用します。
使用電源
AC100V(単相)
AC200V(単相)
AC200V(三相)
その他コンベヤ仕様についての確認事項
蛇行防止タイプの選定
蛇行とは?
ベルトの走行が安定せず左右に振れながら走行すること。
ベルトの裏側中央にサンを取付け、蛇行を起こりにくくしています。
蛇行防止タイプの特長
通常のベルトと比較し、トラフ面との摩擦係数が高くなる為、搬送荷重が小さくなります。
ローラ中央に力がかかる構造の為、ベルトの締めすぎによる破損の事例があります。
ベルト中央表面に凸部がある為、小さな搬送物の乗移りに影響がでる場合があります。